逆指値注文で株価暴落も恐くないヽ(゚∀゚)ノ
 株価は常に変動しています。上がる分には嬉しい限りですがもし知らぬ間にどんどん下がっていったら恐くて株式投資なんてできない!と思っている方も案外大勢いらっしゃいます。取引の時間中ずっとパソコンと睨めっこもできないし…でもご心配なく、一部の証券会社では逆指値注文という特殊な注文方法ができるところもあります。知らぬ間に大損していたという事の無いようにきっちりと持っている株式を管理していきたいですね。

 逆指値注文とはとても難しい言葉ですが、やっている事はとても単純です。このシステムを使うと以下の三つの事が全自動でできます。

 
  1. 株価が上がる兆しを見せたところで買う事ができる。
  2. 決めた金額でほぼ損切りが出来、損失を限定できる。
  3. あの時売っておけば…という事がない。利益確定売りができる。

 順に見て行きましょう。

 
  1. 株価が上がる兆しを見せたところで買う事ができる。  
 主としてチャート派のトレーダーに有効かもしれません。チャート上でこの値段を越えたらたぶん上昇トレンドだろう?というラインがあります。

 それは例えばボックス相場で上値抵抗線を更に上に突き抜けるライン(値段)のような物です。それがもし2000円ならば逆指値で「1500円になったら買い」の注文を出しておけばいつそのラインを突破するか分からないのにずっとモニターを睨んでいる必要は無いわけです。

 ただし、この場合チャート上での読みが外れると高物買いになる危険性もあります。チャートの鋭い読みと逆指値が上手く合致すればこれから起こる上昇トレンドの安い所で買い物ができると言うわけです。


 2.決めた金額でほぼ損切りが出来、損失を限定できる。

 タイトルにも書きましたが株価が下がった時ほどこの逆指値が有効です。暴落時でも一度設定しておけば(有効期間はありますが)自分が決めた株価まで下がったらオートマチックに売って損失を限定する事ができます。(損切りラインをコンピューターに設定しておける)

 損切りは精神的な闘いです。下がった時の心理は一つ。また上がるかもしれない。そしてずるずると持ち続けます。結局あの時売っておけば良かったのに…と悔やんでもまだ下げは止まりません。自分が設定した損切りラインに達すれば自動的に売られてしまいます。そこが逆指値のとてもありがたい事です。株価の大暴落であっても一定のライン(自分が決めた損切りライン)で損失を限定する事が可能となるのです。


3.あの時売っておけば…という事がない。利益確定売りができる。

 これは株価が上昇している時の心理を表したものです。下がる株に対しては「また上がるかもしれない」そして上がる株に対しては「持っていればもっと上がるだろう」と。

 そのまま持ち続けてその通りに株価が上昇すれば文句ないのですが、上がった株は皆一様に利益確定売りをします。そこで株価は値を落とします。その時にこの逆指値が有効になるのです。

 株価が上がりました。1000円で買った株が2000円になりました。そのままホールドしたい、しかし、もし下がったらどうしよう?1000円で買った株です。今は2000円ですが、ずるずると下がって1500円のレベルまで下がったら売って利益を出そう(利益確定売り)という事ができるのです。そのまま持ち続けてずるずると買値まで戻ったり最悪損失を出す事無く利益を出せるラインを決めておくことで下がったとしてもそのラインで売られ、利益が確定するというわけです。


 いずれの場合も逆指値注文は売買のシステムに過ぎません。それを実行する投資家の作戦によって成功するか失敗するかは分かれてしまいます。

 株価が上がった時の心理、下がった時の心理、その弱さをオートマチックにスパッと切ってしまうのがこのシステムの良いところです。ですが、株の取引では三優先のルールがあります。

 1.時間優先のルール

 同じ値段での売買であれば時間的に早く発注した方が優先されます。

 2.価格優先のルール

 同じ買い注文であれば高い方が、売り注文であれば安い方が優先されます。

 3.成り行き優先のルール

 指値注文よりも成り行き注文が優先されます。

 以上三優先のルールがあるので場合によっては設定した株価での売買が成立しないこともままあります。リスク管理に役立つシステムですが絶対ではない事を忘れないようにしましょう。

 サラリーマントレーダーのように普段モニターをずっと見続けているわけではないという忙しい人にもこの逆指値はお勧めです。売買のタイミングをオートマチックで行ってくれるので最初の株価の読みが外れない限りは大きな損失は出さず、きっちりと利益を確定してくれる事と思います。

 手数料的には証券会社によっては指値注文だと若干割高になるところもあります。ご注意下さい。ただ目先の取引手数料の安さだけで証券会社を選ばずにサービスの内容も考えてみると良いかと思います。また複数の証券会社に口座を開いて売買のやり方によって手数料の安さを第一に考えるか、リスク管理もできる逆指値などのサービスを第一に考えるか分けると良いと思います。

 逆指値注文が可能な証券会社を挙げておきます。各証券会社のサイトでチェックしても良いと思いますし、資料を読んでも良いと思います。各証券会社共に、資料請求から口座開設までは全て無料となっています。作るだけ作っておいて目当ての株を買うときに実際どの証券会社を使うか考えても良いと思います。口座開設までは1〜2週間はかかります。買い、売りのタイミングを逃さないようにしたいものです。

証券会社名 特徴
マネックス証券 管理人ひろゆきも使ってます。利益確定と損切の逆指値注文が同時にできる「ツイン指値」が特徴的、株買いっぱなしでも金利が付く貸株サービスもあるのでサイトをくまなくチェックしてみると良いと思います。
・オリックス証券 約定代金に関わらず手数料片道300円の無期限信用取引とアクティブな投資家向けの証券会社。リスク管理に逆指値は欠かせない
楽天証券 マーケットスピードは操作性抜群、短期トレーダー向けのリスク管理ができる
タイコム証券 相場の動きにあわせて利食ポイントが自動で切り上がるトレイリングストップ注文があり最大限の利益、最小限の損失も可能
安藤証券 手数料体系の見直しによりかなり割安に、「美らネット24」には新しい注文システムが満載されている。逆指値もその一つ
・岩井証券 有料情報サービス「イワイトレーダー」を使えば5分足チャートなど短期トレーダー向けの情報を手に入れることができる

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