電力株を買おうヽ(゚∀゚)ノ
 現在日本国内には主要な電力会社が9社存在します。私が電力株を資産形成の場として利用しているには訳があります。

 「電力株を持っているだけで高い配当(企業の利益の一部)を手にする事ができる」
 「株価の変動が比較的少ない」
 「景気後退に強い」


 大雑把にまとめるとこのような理由からです。

 とは言うものの一度株式(企業)を購入してしまうと様々な事が原因で株価は変動してしまいます。比較的株の値動きがゆっくりなのが電力株の特徴の一つですが、一度も下がる事が無いというわけではありません。

 突発的な天災は避ける事ができませんし、原子力発電所を保有する企業の場合万が一のトラブルでも株価は影響を受けます。仕事の内容からとても大きなお金を必要とするため銀行からの借金(有利子負債)が大きいのも特徴で金利の上昇の影響を受けてしまいます。

 1995年以来、電力の自由化によって新しく電気事業を始める企業も現れてきました。実際に東京電力の場合2006年現在1,100件(220万Kw)のお客さんを新規の電力会社に持っていかれたようです。(日経産業新聞より)しかしながら電力会社って何をしている会社か?と聞かれたら「電気作って供給してる会社」と誰もが答えられるほど私達の生活に密着した仕事を行っています。

 当たり前すぎて気が付きませんが今の私達の生活に電気は無くてはならない物となっています。安定した電力の供給がもはや当然の物となっているのです。

 新規電気事業社が参入してこようとも送電線は既存の電力会社の物を借りる形でしか電力を送れませんし、何よりもこの仕事には莫大なお金がかかります。新規参入した企業はある程度まとまった工場などがある一地帯等に限定して事業を行わねばいけないという厳しい現実もあります。公共的な事業はやはり既存の大手電力会社の独占状態であると言えます。

 また電力株は配当が高いのも特徴の一つで、平均して2%程度の配当利回りを出し続けています。単純に3000円/1株の電力株を100株(株単元は100株)購入したとすれば…(1株に対して60円の配当をもらえると予想して)

 300,000円投資して年間6,000円の配当が手に入る事になります。(売買手数料、配当課税抜き)

 株価が下がった場合、相対的に配当利回りが上がる形になりますので、下がった電力株はお買い得と言えるでしょう。またそれは電力株(電力会社)を買いたいと思う投資家にとって考える事は皆同じなわけです。つまり下がった電力株は買っとけ、となり、ずっと下がり続けるという事は少ないのです。ある程度安くなった電力株は再び買われて値を上げる。

 下がった時の安心感は他の銘柄の非ではないと思います。

 また仕事の内容からあまり景気に敏感に反応しないというメリットがあります。これは逆にデメリットとも言えるのですが不況になったからと言って劇的に電気代が安くなるという事は普通ありません。景気が良いから電気代を倍にするという事もあり得ないのですが。

 景気後退期に守りが強いという意味で「ディフェンシブ銘柄」とも言われる事があります。(公共性の強い仕事なので潰れる事がほとんどないだろうという意味も含めて)

 東京電力などはそれでも他の電力会社と比較して値動きが激しい方だともとれますが、他の電力会社の株価はかなりゆっくりとした物だと言えます。実際買って数ヶ月経ってもほとんど変わらないか少しだけ株価が上がっているという事もあります。そういう意味で東京電力以外の電力株は安く買って高く売るという発想は最初から持たない方が良いのかもしれません。配当が2%前後ありますので、投資したお金そのものは株ですので日々変動はありますが、どうせ使わないお金ならば配当を得る為に電力会社に投資するというのは長い目で見るとお得な気がします。

 株価の変動が比較的少ないので売却益を短期間で狙う投資家にとっては魅力の薄い銘柄と言えるでしょう。また株主優待も行っていないので面白みという点では非常に地味…だと思います。

 投資スタイルの違いにもよりますが私は電力株のような地味で値動きが少なく生活に密着している仕事を行っている企業の株はとても好きです。値動きが少ないというのは逆に次回買い増しする時に下手に高い株を買わずに済むというメリットでもあるからです。むしろ配当利回りの事を考えれば下がっているくらいでも良いのです。

 仕事の内容を考えるといくら新規参入社があろうともほぼ独占業務である事は変わりないと思います。景気が上向いたからと言って直に配当を増やすという事も考え難いですが現在の株価は1980年代とほぼ同じレベルであると言われています。私は比較的安い時なのかなと思っています。

 短期間での売却益を狙う投資家にとっては電力株は魅力の無いものかもしれませんが、長期保有を大前提に考えるのであれば電力株は買った方が良いとお勧めできます。下がり続ける事が少ないのである程度チャートなどを見て下がっていたら思い切って買ってみても良いと思います。断言はできないところが弱いのですがほぼかなりの確立で下がった電力株は上がると言えます。長期的に持ち続けて安定した配当を手にするという投資のやり方は一見地味ですがリスクを抑えつつそこそこのリターンを狙えるという意味ではとても大切な投資方法なのではないでしょうか?

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