チャートを見る時に気を付ける事とは?(`・ω・´)
 株式投資を行う上で万能な指標はありません。ですがチャートは確かに非常に役立つツールであると言えます。その企業のある意味歴史のような物だからです。過去を知り、未来を予想できれば(外れもありますが)確度は上がるはずです。

 万能でないチャートですが、特に気を付けて見なければいけない点がいくつかあります。これはローソク足、移動平均線、出来高を学ぶ以前に大事な事かもしれません。頭の片隅に置いておいて下さい。

 @その銘柄は東証一部上場企業か?(上場してからの歴史があるか?)

 先ずはこれが大事です。東証二部はチャートが使えないのか?というとそういうわけでもありませんが、なぜこれが大事か?を考える事こそが大事です。

 チャートは株価の過去が作り出す物です。歴史が浅い(東証一部上場からの)企業、出来高の少ない証券取引所では通用しません。

 たくさんの人に長い時間売買されてきた実績がローソク一本一本に表れてその過去が移動平均線を作るのです。売買のタイミングで出来高は非常に重要な意味を持ちますがそもそも人が来ない証券取引所では比較参照すらできないからです。

 もし、チャートを活用してパフォーマンスを上げたいと思うならば(本来こういう銘柄選びは正しいのか分かりませんが)東証一部上場企業で歴史のある銘柄を選ぶと良いでしょう。


 A週足を見たか?(例え短期売買であっても)

 株式投資で大怪我をしない(株価変動リスクを下げる)為の必須条件と言えます。週足26週移動平均線が下がっている株は絶対に買わない!たったこれだけで少なくとも大きく下がる株を高値で買ってしまうという事はかなり避けられます。

 デイトレなどは別かもしれませんが、短期での売買であっても週足26週移動平均線の確度は気にする必要があると思います。これが下がっていると中長期的には下がります。日足で見てちょうど反転上昇しているように見える物があるかもしれません、そのような株は日足だけ見るととても魅力的です。ですが、GC(ゴールデンクロス)も弱く週足が下げている以上は売り時を逃がすとそれ以上に上昇するまで長い時間を必要とします。俗に言う塩漬けになってしまいます。

 株式投資に絶対はありませんが、もし何か一つ絶対的に安心材料を下さい、と言われたらこの週足26週移動平均線が下がっている株は絶対に買わない!を強くお勧めします。

 逆に言うと高値掴みをしてしまっても週足26週移動平均線が上向いていれば目先で下がっても損切りラインを低めに設定しておいても良いかもしれません。資金の回転を早める意味での損切りは良いでしょうが、待てば上がってくる確立が高いからです。

 週足26週移動平均線が上昇トレンドである事を確認して買いに出ても十分です。ただし、日足で陰線が目立ってくると徐々に週足にも影響が出始めます。日々の株価よりも遅れて描く移動平均線ですので、週足を日足の分析に使い、その逆もまた行うという風にした方が失敗の少ない売買ができると思います。

 B憶測は含んでいないか?

 これが最も大事で最も難しい点です。心構えというか精神面での強さと言い換える事も可能です。

 「上がるはず」とか「下がるはず」という私達の思惑とは全く無関係に株価は変動します。株式投資で利益を確定できる人というのはシンプルな考えですが、安く買って高く売れる人のことです。

 「安い」と「高い」のちょうどピークで反転するところを上手く拾える人の事です。チャートはその株価の上昇と下落の反転するタイミングを教えてくれます。

 教科書にはいくつかの分かり易い買い、売りのシグナルが書かれていたりしますが、実際に見えていてもこうなるはずだという憶測が入り込むとゆがんで解釈する癖が私達にはあるようです。

 現在、個人投資家の方々のサイト、ブログはたくさんあります。そのいくつかは「…明日は上がると信じて持ち続けたい」とか「…下がるはずなのだが…」のような記述が目立つ物もあります。

 私自身かなり気をつけているつもりでも同じ失敗を繰り返しやらかす事はあります。思い入れがあったり上がると思って買ったのだから上がるはずのように途中で修正が効かなくなる場合もあります。

 どれくらい冷静に客観的にチャートを見る事ができるか?が今のチャートがどういう情報を表しているか?を正確に知る為に必要な事かもしれません。


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